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ほんの少し前までは、建物を新築する場合お客様と大工が打合せを行っていました。

建設地の日当たりや風の流れなどを把握してから、
敷地を図り建物の図面を作成した後に山に出向き「こびきさん」から木を購入し自分たちで
原木を製材し土台や柱に使用する材木に加工してから建物を建て始めました。

今とは時間も手間も考えられないくらい気の遠くなる作業でした。
1年間で2棟建てるのが限界でした。

その頃と現在を比較すると我々大工が使用する道具にしましても比較にならないくらいに性能が
進化し使いやすさという点においても格段に向上しています。

しかし我々大工の建物に向き合う気持ち・意識・伝統は何百年前から現在まで変わらず受継がれていると私は考えております。

たとえば現場のことでの
「妥協はしない・納得いくまで考える」
という強い気持ちが印象として「少し怖く見える」とあたえるのもこのような信念からではないでしょうか。

現在では一昔前とは建物の強度や断熱性能は驚異的に向上していますが
いつの時代でも建物は人間の手によって施工されます。

いくら建物の部品やパーツ等の性能が向上しても建物に対する気持ち、思い入れがあってこそ、
すばらしい建物になると我々大工は考えております。
今後もさらに腕を磨き技術を向上させていきたいと考えております。

いつの時代でもお客様に喜んでいただき我々も納得のいく建物を建て続けて行きたいと思います。